「深センは中国で一二を争うくらいの物価の高さである」
ウェブ記事ではよくこのような表現を見ますが、みなさんも見たことないですか?
確かに上海や北京、広州のような一線都市や青島、杭州、西安、成都、重慶のような二線都市及びチベット・ラサのような辺鄙なところをここ2年間で訪れたので、深センの物価が中国で一番高いというのは納得です。
「深センは日本の物価をこえている」
これもウェブ記事でみることがありますが、これは果たして正しいでしょうか?
個人的な回答としてはYes and No。
一部だけを切り取って深センが物価高いと判断するのは木を見て森を見ず。
誇大表現は商業主義の負の側面であると感じているタイプなので、今回は実際の物価を具体的なモノやサービスを取り上げながら解説していきます。
食事はどのくらいの物価?
食事は正直言ってピンからキリまで。
例えば、私が住んでいるリバ邸深センは深セン大学の近くであり、学生が住んでいるからか価格設定は低めです。
よく行く杭州小籠包(実際は肉まん)は7元で、100円ちょっとで食べることができますし、同じエリアのよく行く東北餃子屋さんは餃子20個入りで12元から20元で、お腹パンパンになります(途中で飽きる)。

一方、有名な火鍋の海底捞に行けば、一人あたり150元から200元くらい覚悟をして置かなければならないですし、オシャレなレストランでは10元以下で食べられるものは基本ありません。
そのため、食費は抑えようと思えばかなり抑えられる一方、倹約生活を続けられない人は際限ないです。
筆者はベトナムの極貧生活体験をしたり、北京留学時代1日10元チャレンジをしていたので、倹約には慣れています。
飲み会に頻繁に行かなければ月当たりの食費は、2万円もいかないでしょう。
お酒の物価はどのくらい?
購入する場所や酒の種類によって変動しますが、例えば…
(スーパー)
青島ビール500ml ・・・5元
コロナ500ml ・・・8元
ドイツビール500ml・・・10元(これ超オススメ)
(大衆向け飲み屋)
ビール1杯 ・・・8元〜10元
(学生向けバー)
コロナ500ml ・・・10元
(バー)
ビール1杯 ・・・38元〜70元
カクテル ・・・50元〜120元
改めて見るとビールばっかり飲んでいますが、カクテルは高く設定されています。
ホテルの屋上のレストランで飲んだらもっとするんだろうな…
まだそこまでのレベルに達していないので、お金持ちに連れ回されるように頑張ります。笑
カフェはどのくらいの物価?
starbucks ・・・22元〜40元
Beeplus ・・・23元〜40元
Luckin coffee ・・・24元〜27元

お茶文化のある広東省でも徐々にコーヒー文化が浸透してきています。
ただし、正直日本のカフェより高いです。
STARBUCKSは日本よりも高いのであまり気軽に行ける感じのところではなく、Beeplusは深センで有名なベーカリーカフェで若者に人気だけど価格は安くないです。
Luckin coffeeは他の2つと比べると安い上に、2杯購入すると1杯無料でプレゼントされるのでお得感があります。
しかし日本人の口には合わないと言われており、私自身アテンド以外で飲むことはほぼないです。笑
交通費はどのくらいの物価?
日本より確実に安いです!
タクシー ・・・初乗り10元で30キロくらい乗っても1000円強
市内バス ・・・2元~2.5元
地下鉄 ・・・3元〜MAX10数元
高速鉄道 ・・・深セン駅から広州駅70元程度
列車 ・・・深セン西駅から広州南駅25元程度
バスはどこで降りればいいのかわからなかったり、地下鉄は乗り換えが面倒くさいので、タクシーを有効的に使っていきましょう。
日本のタクシーが高くて乗れなくなります笑
携帯電話代(通信費用)はどのくらい?
超安いです。
私が使っているのは中国联通で、月当たり70元くらいです。
日本の格安SIMより安く使うことができます。
中国電信でWIFIを契約するとSIMカードが無料で3枚ついてきたのでもしソレを使えば携帯電話代かかりません。
ちなみに日本のDOCOMOやソフトバンクのように2年縛りのような契約プランはないので安心して乗り換え可能です。
家賃はどのくらい?
これがハイパーウルトラネックです。
クソがつくほど高いです。
私が住んでいるエリアであれば、
100平米、3LDK、駅から徒歩10分の立地条件で、
9000-12000元+管理費
がかかってきます。
電気代ガス代WIFI代はもちろん含まれていないので毎月そのコストも支払っていくことになります。
仮に諸費用含めて3LDK10000元を3人で住んだとしたら、
一人あたり3333元で、約5万円の家賃を負担することに。
私が東京でシェアハウスに住んでいたときは一人あたり40000-50000円だったので、他の物価と比較すると家賃は異常に高い印象を受けます。

尚、不動産を探すときには必ず仲介業者を利用することになりますが、ローカルの仲介業者の場合、手数料は半月分で敷金2ヶ月分、入居と同時に初月分の家賃を支払うので、初期費用は3.5ヶ月分。
仲介業者は契約まではニコニコしていますが、契約が終わるとその後は何か問題が発生しても知らんふりをするので気をつけましょう。
契約後に発覚したことで何度も揉めて精神疲れ果てました。笑
深センで留学にかかる費用はどのくらいか?
深セン大学の留学を前提としますが、下記のイメージです(複数の深セン大学留学生からの情報)
学費(半年) ・・・8800元
テキスト ・・・200元
保険 ・・・400元
健康診断 ・・・500元程度
留学生同士の付き合いで旅行に行ったり、週末にパーティーに行ったりすると思うので、別の部分でコストは掛かります。
ホテル代はどのくらいか?
ホテルもピンからキリまでありますが、例えば私が住んでいる南山区の中心地の物価を取り上げます。
ドミトリー ・・・60元〜100元
ラブホテルもどき・・・200元〜300元
一般的なホテル ・・・300元〜400元
ビジネスホテル ・・・600元〜
またMUJIHOTELは1泊15000円以上するので、あまり気軽に宿泊できる感じではないですが、出張者の方で利用されているケースがあります。

不動産の物価は?
日本人が深センで不動産を購入するケースは極めてレアなケースかと思いますが興味のある人がいると思うのでシェアしましょう。
私が住んでいるエリアで築20年くらい経過している100平米のマンションであれば、600万元=約9000万円くらいで販売されています。
決してきれいではないですが、今後も不動産価値が上がっていく前提で購入していますが、明らかに不動産バブルが起こっています。

特に深セン湾一号という深センで一二を争うくらい不動産価値が高いマンションは1億元を超えています。
1億元マンションであれば15億円くらいします。
一般人には手を出すことができません。
噂では日本人の女性が住んでいるらしいですが、おそらくパパ活の大成功者と聞いています。
筆者のこれまでの経験から共有した物価の感覚ですが、私の知らない世界は実際たくさんありますし、物価は年々変動しています。
しかし、必ずしも深センが日本の物価より高いといい切ることはできませんし、一部不動産に関しては日本より高いと言えるかもしれませんね。
是非参考になればと思いますが、上記の項目以外で気になることがあればご遠慮無くご連絡ください!
元記事
https://note.com/zhenren63/n/nf8c0b46eafc0